網戸の張り替えを自分でやる手順

住まいの管理

結論:網戸の張り替えは自分でできます。1枚あたりの作業時間はおおむね30〜60分、材料費は1,000〜3,000円程度です。必要なのは専用ローラーとカッター、網・押さえゴムの3点が中心で、強風とケガ対策だけ守れば難しくありません。

網戸の張り替えを自分でやる手順(全体像)

最短で失敗せずに終えるコツは、【外す→置く→張る→仕上げ→戻す】の順を守ることです。理由は、枠を平面に置いて作業すれば歪みやシワを防げるからです。

  • 手順の流れ
    1. 網戸を外して平らな場所に置く(屋内の床や大きめのテーブル)
    2. 古い押さえゴムを外し、古い網を外す
    3. 新しい網を仮止めし、押さえゴムをローラーで入れる
    4. 余分な網をカッターでカット
    5. 網戸を建付け調整して戻す(戸車の高さ調整)

自分で張り替えるときの必要な道具と費用目安

結論:専用工具は「押さえローラー」だけあれば十分です。理由は、押さえゴムを溝に確実に押し込めてシワが出にくくなるためです。

  • 必要なもの(必須)

    • 網戸用ネット(幅は枠より10cm以上広いもの)
    • 押さえゴム(径3.5〜5.5mmが一般的。既存と同サイズ推奨)
    • 押さえローラー(網戸ローラー)
    • カッター(刃は新しいもの)
  • あれば便利

    • 洗濯ばさみ・クリップ(仮止め用)
    • マイナスドライバー(古いゴム外し、戸車調整)
    • はさみ、メジャー、軍手、養生テープ、角ヘラ
  • 費用の目安

    • 網:700〜1,800円/枚分(ポリエステル・24〜30メッシュ)
    • 押さえゴム:300〜600円/枚分
    • ローラー:400〜1,200円(繰り返し使用可)
    • 合計:おおむね1,000〜3,000円/枚

網の種類・押さえゴムの選び方(失敗を防ぐ)

結論:既存と同等のサイズ・色を選べば間違いが少ないです。理由は、溝とゴム径が合わないと外れやすく、色違いは見た目の違和感や賃貸での指摘につながるためです。

  • 押さえゴムの選び方
    • 既存のゴムを1〜2cm切り取り、ノギスや定規で径を測る
    • 迷ったら0.5mm小さめよりも「同サイズ」を優先(大き過ぎも入りにくい)
  • 網の選び方(代表例)
種類 特徴 向いている用途
ポリエステル 24メッシュ 標準的。作業しやすくコスパ良 迷ったらこれ。一般家庭全般
ポリエステル 30メッシュ 目が細かく小虫対策に有効 夏のコバエ・小さな虫対策
グラスファイバー 熱に強くコシがある 日当たり強い・バーベキュー周辺
ペット用(太糸) 破れにくい 猫・犬のひっかきが多い家
ステンレス 非常に強靭・視界やや落ちる 防犯性や強度重視
  • 色の選び方
    • グレー:室内から外が見やすく標準
    • ブラック:外観が引き締まり、外がよりクリアに見えることが多い

実作業:網戸の張り替えを自分でやる詳しい手順

結論:枠を動かさず「中央から外へ」均一にテンションをかけるとシワが出ません。理由は、ゴムで一点に力が偏ると網が歪むためです。

  1. 網戸を外す
  • 上部のストッパーを外し、網戸を持ち上げて下から抜く
  • 作業は風の弱い屋内か、屋外でも壁際で行う
  1. 古いゴム・網を外す
  • ゴムの端をマイナスドライバーで持ち上げて引き抜く
  • 溝に残ったゴムくず・砂をブラシや掃除機で除去(密着度が上がる)
  1. 新しい網を仮止め
  • 網を枠より各辺5cm以上はみ出すように重ね、上辺を洗濯ばさみで仮止め
  • 網目は枠に対して平行になるように(斜めだと歪みのもと)
  1. 押さえゴムを入れる(最重要)
  • まず角から10cm程度を指で差し込み、ローラーで「上辺→反対の下辺→左辺→右辺」の順に転がす
  • 各辺の中央から外側(角)へ向けてローラーを動かすと均一に張れる
  • 角は網を軽く引きながら、ゴムをしっかり奥まで押し込む
  1. 余分な網をカット
  • カッターを枠に対して寝かせ、ゴムの外側に沿って一度でスッと切る(刃は新しく)
  • 切り込み過多は外れの原因。ゴムを切らないこと
  1. 建付けを戻す・調整
  • 網戸を元に戻し、戸車の高さ調整ネジでスムーズに動く位置へ
  • レール上の砂・ほこりを清掃してから戻すと摩耗・異音を防げる

よくある失敗と対処(先に知って回避)

結論:シワ・たるみ・外れは「テンション不足」「ゴム径不一致」「切り過ぎ」で起きます。理由は、固定力と張力のいずれかが不足しているためです。

  • 張りが弱くて波打つ:中央から外へローラーをかけ直す。上辺をやや引っ張り気味に再施工
  • ゴムが浮いて外れてくる:ゴム径が細い可能性。1サイズ太いゴムでやり直す
  • 角で網が切れる:角で強く引き過ぎ。角保護に養生テープを貼ると破断防止
  • カットし過ぎて隙間が見える:カットはゴム外側ギリギリで止める。どうしても隙間が出たら、その辺だけゴムを外して張り直す

作業時の安全対策と中止の目安

結論:強風・不安定な足場・刃物の扱いに注意すれば安全にできます。理由は、網は風に煽られやすく、体勢が崩れるとケガや落下につながるためです。

  • 安全対策
    • **風の弱い日(目安:風速5m/s未満)**に屋外作業を行う。可能なら室内で実施
    • 軍手・滑りにくい靴を着用。カッターは都度刃を折り、指を進行方向に置かない
    • 脚立を使う場合は2人作業で、脚立は水平でロックを確認
  • 中止・撤退の目安
    • 風で網が大きく煽られる/カッター操作が不安定
    • 雨で床が滑る、日没で視界が悪い
    • 枠の歪み・割れを発見(この場合は無理せず専門業者へ)

自分でやるか業者に頼むか(費用・時間の比較)

結論:1〜2枚ならDIY、複数枚や高所・変形サイズは業者がおすすめです。理由は、道具の初期投資と手間が、枚数や難易度で逆転するためです。

項目 DIY 業者依頼
目安費用/枚 1,000〜3,000円 3,000〜8,000円+出張
所要時間/枚 30〜60分 10〜30分(プロ)
仕上がり 慣れで向上、初回は誤差あり 安定して綺麗
向き・不向き 1〜2枚、標準サイズ、平場作業 複数枚、ペット用・細目、歪み補修、高所
  • 業者へ依頼する目安
    • 枠が歪んでいる、角金具が割れている、戸車が壊れている
    • 180cm超の大型や2階バルコニーなど不安定な設置環境
    • ペット用や30メッシュ以上を複数枚まとめて交換したい

張り替え前のチェックポイント(外す前に見る)

結論:既存のサイズ情報を控えてから外すと、買い直しのロスがありません。理由は、溝幅とゴム径が合わないと再施工が必要になるためです。

  • 押さえゴムの径を計測(3.5/4.0/4.5/5.5mmなど)
  • 網の色・網目(メッシュ数)をメモ
  • 枠の割れ・歪み、戸車の摩耗有無を確認(必要なら同時交換)

破れが小さい場合の応急処置

結論:1cm程度の小さな破れは補修シールで数分で塞げます。理由は、上から貼るだけで虫の侵入を一時的に防げるからです。

  • 網戸補修シール(同系色・同素材が目立ちにくい)
  • 破れ周囲の汚れを拭き取り、サイズに合わせて貼付
  • あくまで一時対応。広がる・見た目が気になる場合は早めに張り替え

仕上がりを長持ちさせるコツ(メンテナンス)

結論:レール清掃と定期点検で耐用年数が伸びます。理由は、砂埃が戸車や溝を削り、網の弛みや枠のガタつきに直結するためです。

  • 季節の変わり目にレールと網を清掃(ブラシ+掃除機+水拭き)
  • 戸車の高さ・回転を点検し、異音があれば交換
  • 直射日光が強い面は劣化が早いため、劣化・色褪せが進んだら3〜5年を目安に張り替え

ポイントまとめ

  • 1枚30〜60分・1,000〜3,000円で自分で張り替え可能
  • 押さえゴムの径は既存と同じを選ぶと失敗しにくい
  • 作業は風の弱い日・平らな場所で。刃物と転倒に注意
  • 複数枚・高所・枠の不具合は業者依頼が無難

よくある質問

賃貸住宅で網戸を自分で張り替えてよい?退去時はどうなる?
賃貸では原則として原状回復が必要です。張り替え自体はNGではないことが多いですが、色やメッシュ数を変えると「原状と違う」とみなされる場合があります。入居時の仕様(色・網目・枠の状態)を確認し、可能なら管理会社・大家に事前連絡するのが安心です。退去時に交換・精算が必要になる可能性も考慮してください。
網戸が外れない・外し方が分からないときのコツは?
上部に落下防止ストッパーがあるタイプは、ストッパーを内側へ回してから、網戸を持ち上げて下レールから外します。外れ止めネジがある場合はプラスドライバーで緩めます。無理にこじると枠が歪むので、外れにくいときは左右の戸車をマイナスドライバーで少し引き下げてクリアランスを作ると外しやすいです。
余った網や押さえゴムは次回も使える?保管方法は?
未使用分は次回も使えます。直射日光と高温多湿を避け、巻き癖がつかないよう筒状の芯に巻いて保管してください。押さえゴムは熱で劣化しやすいため密閉袋で冷暗所保管が無難です。使用済みのゴムは弾性が落ちているため再利用は推奨しません。

本記事は一般的な情報の提供を目的としたものです。ご自身で作業される場合は製品の取扱説明書に従い、電気・ガス・水道の工事が必要な作業は資格を持つ専門業者にご依頼ください。賃貸住宅では作業の前に管理会社・大家さんにご確認ください。

参考情報